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@岡本太郎の太陽の塔

先日ようやく太陽の塔に会いに行けた。

子供の時から、しょっちゅう通りがかりに見ていたが今回は違う。

 

自分と同じ年の太陽の塔。

48年以来の内部公開。

リノベーションされた内部、「生命の木」に潜入。

 

ただ単に万博が掲げたテーマ「進歩と調和」を体現するシンボルタワーだと思っていた。

本当はまったく逆だった。。

 

expo70のテーマ「人類の進歩と調和」。

 

だが太郎の狙いは全く逆だった。

あれは「進歩と調和」ではなく「縄文の怪物」

太郎はこのテーマに警笛を鳴らすべき、怪物を突き立てた。

 

科学技術と資本主義一辺倒で豊かさを追い求めてなんとかなる時代は、そのうち行き詰まるぞ、進歩と調和などといっていて未来が拓ける時代は早晩終わりを告げ、本当に人間が生き生きと輝くにはどうすればいいか、根本から見直さなくてはならない時がくる。そのとき何を信じるか。それは「縄文」だ、今こそ縄文を取り戻すべきなのだ。そのような意味を込めて、岡本太郎は万博の真ん中に、この「縄文の怪物」を突き刺した。

 

 

 

「今こそあいつに働いてもらわなければ」

そしてその怪物が、太郎が太陽の塔を突き刺した1970年よりずっと行き詰まった今の時代に、科学技術や資本主義の伸び代がなくなり、いいようのない閉塞感が満ちる現代日本に蘇(よみがえ)る。蘇るべくして蘇る。

 

そし今の時代だからこそ蘇りいき返らされた。

 

太郎はなんて強いメッセージを込めてこの像を突き立てたんだろう。。。

初めて太郎の太陽の塔の意味を知った。

 

 

 

 

万博当時をそのまま残す、イサム・ノグチの噴水の作品も残っていました。

当時の光景がそのまま蘇る思いでした。

 

2025年の大阪万博も決定しました。

次の万博、経済発展も大切だろうけど、そこをメインじゃなく、誰が太郎のように永遠に残る大切な物を創るんだろう。

人類にとって、新たなる胸に突き刺さる作品に今から楽しみでしょうがない。

 

本当に貴重な場所に、太郎の強さと、本当の意味を知れました。

 

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